2010年11月27日土曜日

[TGS 2009]セガ×トライエースの強力タッグが手がける

 東京ゲームショウ2009のセガブースには,PlayStation 3/Xbox 360用RPG「End of Eternity」(以下,EOE)がプレイアブル出展されている。EOEは「スターオーシャン」シリーズを手がけた,トライエースが開発している作品ということもあり,発表当時から注目を集めている作品だ。そんなEOEを会場でプレイしてきたので,その概要ともども,インプレッションをお伝えしよう。



ツボにはまるたまらない魅惑のバトルシステムとキャラクター


 プレイを始めると,メインキャラクターの一人であるヴァシュロンが,ゲームの基本的な流れを教えてくれる専用ムービーが流れる。

 会場のバーションでは,ゼファー,ヴァシュロン,リーンベルの3人を切り替えながら進めるのだが,筆者はオーソドックスそうなゼファーをメインにプレイ開始。EOEの戦闘はセミリアルタイム制になっており,順番が回ってきたキャラクターをアナログスティックで自由に移動させ,[○]ボタン/[A]ボタンで攻撃する。また,[○]ボタン/[A]ボタンでチャージして,タイミング良く銃を撃つのも戦闘の基本だ。初めはうまく敵にダメージを与えられなくてヤキモキしたが,コツさえ掴んでしまえばこっちのもの。プレイ後半では,かなりスムースに戦えるようになった。


 筆者が注目したのは,ステージの随所に仕掛けられたギミックの存在だ。ステージ内に小さい壁のようなものが多数あり,それに隠れながらバトルを行うことで戦闘を有利に進められるのである。おそらく後半では,大量の敵と戦うというケースが想定されるので,こういった“壁”の存在がかなり重要になるのではなかろうか。
 また,ゲーム中には,ドラム缶を持っている敵が登場するのだが,そのドラム缶を撃つと,大爆発して近くにいる敵も巻き込んでダメージを与えられる。もっとも,敵味方関係なくダメージがいくので,使いどころには注意が必要だが。


 ところで,トライエースの作品といえば,「スターオーシャン」や「ヴァルキリープロファイル」などに代表されるように,キャラクターが魅力的に描かれているものが多い。EOEにもその伝統は継承されているようで,出てくるキャラクターのどれをとっても,しっかりとキャラ立ちしている。外見のみならずその仕草や台詞などにもこだわりが感じられ,よりゲームの世界に没入できるのだ。

 かなり個人的な話になってしまい恐縮だが,筆者はリーンベルの可愛い仕草にグッときたクチである。そんなリーンベルが,可愛い顔に似合わずグレネードを躊躇なく投げて敵を攻撃するのもいい感じ。このギャップがなんともいえないのだ。思わずリーンベル様と呼びたくなってしまう。
 ……そんな細かい話はおいておいて,戦闘中に発生するキャラクター同士の掛け合いがいいアクセントになっており,繰り返し戦っていたとしても,飽きはあまり感じないだろう。


 さて,そんな本作の発売予定時期は,2009年の冬と発表されている。具体的な日付こそ出ていないものの,あと2?3か月以内にたっぷりとリーンベル様を拝める,ではなくて,じっくりと遊べるときがくるわけだ。
 本作の戦闘シーンは一見の価値がある。東京ゲームショウ2009の会場へ出かける人は,ぜひ遊んでほしい。
引用元:ローズ(Rose) 専門サイト

2010年11月24日水曜日

【韓国】最高裁判所、「ゲームマネー現金取引は違法ではない」

ゲーム産業復興に関する法律によって、不法と規定されるゲームマネーを現金で売る行為に対して、最高裁判所がこれを覆す判決をし、物議をかもしている。

最高裁1部(主審ミン?イルヨン最高裁判事)はオンラインゲーム「リネージュ」でゲームマネーを現金取引し、産業復興に関する法律違反の疑いで起訴されたキム氏(34)イ氏(34)に対し無罪を宣告した原審を確定したと10日明らかにした。

彼らは、2007年ゲームアイテム仲介サイトで、「リネージュ」ゲームマネーである「アデナ」2億3,400余万ウォン分を相場より低い価格で買い、2,000人余りに転売し約2,000万ウォンを受け取った疑いで起訴されていた。

キム氏とイ氏は、2008年3月に略式裁判で各々罰金500万ウォンと300万ウォンを宣告され、再審を請求したが覆されることはなかった。

しかし、2審では「ゲーム法第18条の3によれば、ゲームマネー両替を禁止した『ゲームマネーと同様の物』とは『ベットまたは配当の手段になるか、偶然的な方法で獲得されたゲームマネー』でなければならなく、『リネージュ』の『アデナ』は偶然的な方法で獲得されたゲームマネーとしては見られない」と判断した。

偶然的な要素よりは、ゲームユーザーらの努力や実力、すなわちゲームに使った時間やその過程で増加する「経験」という要素によって左右される程度が、強いため、「アデナ」を偶然的な方法によって獲得したゲームマネーだと断言できないと解釈したのだ。

これに対して検察は「たとえ『リネージュ』の『アデナ』獲得過程が、ルーレットゲームより偶然要素が少ないのが事実だとしても、花札やポーカーなどの賭博ゲームで、ゲーム参加者の努力、経験、掛け金の多寡によって勝敗が左右されるのと同じである」として上告をした。

しかし、韓国最高裁判所は「原審判決にはゲーム法施行令第18条の3項に関する法を誤解したり誤ったりはしていない」として検察上告を棄却した。

現在もゲームマネー現金取引で数十万人がゲーム会社からアカウント停止などをされているだけに、韓国最高裁判所の今回の判決は波紋を呼ぶと予想される。

[配信元:韓国 gameshot.net]

記事提供:MMORPG 総合サイト Sgame

【関連記事】
【韓国】韓国だけでなく日本でも盛り上がりを見せる「ドラゴンボールオンライン」
【韓国】いよいよ14日公開サービス開始「ドラゴンボールオンライン」
「ブラウザゲームの自社開発も進める」―SeedC 株式会社インタビュー
【韓国】制限的な青少年シャットダウン制導入有力
オンラインゲーム「WOW」で捕まった麻薬流通犯

引用元:三國志 専門サイト

2010年11月3日水曜日

3D発モーションコントロール経由変なモノまで、GDC展示ホール特集

●明日のゲームが見えてくる?

  2010年3月9日?13日(現地時間)の5日間、アメリカ?サンフランシスコのモスコーニセンターにて、ゲームクリエーターによる国際会議、 GDC(ゲーム?デベロッパーズ?カンファレンス)2010が開催。世界中のクリエーターによる講演が多数予定されている。ファミ通.comではその模様を総力リポートする。

 GDCといえば講義だけでなく、毎年3日目あたりからオープンする展示ホールも魅力のひとつ。ゲーム開発者が集まるということで、新作ゲームに採用してもらえるよう先端技術が公開されていたり、パブリッシャー(販売メーカー)を見つけるために新作ゲームなどが紹介されている。今年はホールをコンパクトにまとめ、展示とビジネス用ブース、求人コーナーが1ヵ所にまとまっていた。

●任天堂は『モンハン3』、SCEはモーションコントローラ推し

 任天堂は北米への上陸を控えたカプコンの『モンスターハンター3(トライ)』を中心に、WiiとニンテンドーDSのタイトルをいくつか展示していた。エスカレーターの前や展示フロアーに進む通路には、『メイドイン俺(英題:WarioWare D.I.Y)』の広告が展開されていた。自分でゲームを作ってみるのは、開発者の第一歩だということだろう。欧米の開発者が作った“俺ゲーム”はどんなものになるのか気になるところ。

 一方のソニー?コンピュータエンタテインメントは、“PlayStation Moveモーションコントローラ”を中心にした展示を展開。モーションコントローラで『Eye Pet』をプレイできたり、2本持ちで遊べるゲームも展示されていた。そのほか、2本持ちをやった場合にどう認識しているのかがわかる技術デモもあった。それ以外では『ゴッド?オブ?ウォーIII』や先日北米で発売された『ファイナルファンタジーXIII』などが展示されていた。マイクロソフトのブースの模様についてはこちらの記事を参照してほしい。

●仁義なき3Dバトル

 世界最大の家電ショーInternational CESの流れを受けて、3D立体視関連の展示もあちらこちらで行われていた。ソニー?コンピュータエンタテインメント、インテル、NVIDIA、Crytekと、そうそうたるメーカーが出展を行っていた。記者が個人的に一番グッと来たのは、専用グラスがすでに発売中のNVIDIAの3D VISION。チラつきが限りなく少なく、そのほかの展示が“浮かんでいる”感じだったのに対して、“そこにある”感じを得ることができた。対応環境を揃えればPC版『バイオハザード5』が対応しているので、気になる人はプレイしてみてほしい。アンリアルエンジン3が対応を表明したので、今後対応タイトルが増える可能性もある。

 ただし、グラスや出力方法を変えることで、ほかの技術もリアリティーが増す可能性もあるので、あくまで出展内容でのものとご理解いただきたい。ちなみにCrytekのブースには『Crysis』シリーズで主人公たちが着るスーツの人形が。『Crysis 2』も3Dで遊べるのか?

●細かいところを拾ってみました

 すごいおもしろそうだけど実用性が謎なものから、インディー(独立系)デベロッパーが開発したキラっと光る新作、こぼれネタまで一気にまとめてみました。

■俺視点シューティング
?VirtuSphere
?公式サイト
www.360virtualventures.com/
 360 Virtual Ventureが展示していたのは、巨大な球体VirtuSphere。写真ではわかりにくいかもしれないが、この球体の中にヘッドセットをつけてプレイするという、壮大な一人称視点シミュレーターなのだ。とんでもなく新しいゲーム経験な気がするけど、サバイバルゲームでもやればいい気がしないでもない。むしろ公認のFPS(一人称視点シューティング)『America's Army』を作っちゃう、米軍あたりが採用するのかも? と思いきや、もともとは軍のトレーニング用に開発されたものらしい。まずは、近日中にラスベガスのホテルに設置されるのだとか。で、実際に試してみたところ、球体の中を歩くということで多少足はふらつくものの、なかなかのバーチャルな気分で楽しめた。ヘッドセットにつけられたスクリーンが小さく、ちょっぴり画面が見えづらいのが残念なところ。

■脳波コンふたたび
?Neurosky
?公式サイト
www.neurosky.jp/
 東京ゲームショウに2年連続で出展しているNeuroskyが、GDCでも脳波コントローラーを出展していた。ちなみにGDCでは4年連続出展とのことで、年々精度は上がっているとのこと。自分の脳波でちゃんと動くのかチェックする人が後を絶たないのは、ここサンフランシスコでも同じだった。いくつかのゲームメーカーが興味を持っているとのことで、もしかしたら近いうちにゲームに実装されるかも? ちなみにデモンストレーションなどが楽しめる“mindset“は25000ドルで販売されているそうです。

■AR式箱型コントローラー
 ゲームですらない、技術実験のデモも見ていると結構楽しいもの。こちらはAR技術を使ったもの。箱の位置をカメラで認識してゲームの画像を重ね合わせ、箱を傾けるとゲームの中の世界も傾き、プレイヤーをゴールまで導くというもの。

■iPhoneをコントローラーに
AR.Drone
公式サイト
ardrone.parrot.com/parrot-ar-drone/en
 Parrotが展示していた“AR.Drone”は、iPhoneのゲームではなく、iPhoneをコントローラーにしてラジコンを飛ばそうというもの。販売されるのはドローン型のラジコンのみで、操作に必要なソフトウェアはiPhone向けにApp Storeでフリー配布される予定。ラジコンにはカメラがついており、周囲の映像をiPhoneで見られる。傾きに対応していたり、仮想の敵と戦えたりと、機能は中々豪華だ。価格は数100ドル程度で、この夏にも発売予定とのことだ。公式サイトによると、近日中に日本語サイトも立ち上がる模様。

■ギターゲームの極限
Power Gig: Rise of the SixString
公式サイト
powergig.com/
 ライブポスター風のチラシをばら撒き、マイルーム風のブースでデモを行っていたのはSeven45 Studiosが2010年秋にプレイステーション3とXbox 360向けにリリース予定の『Power Gig: Rise of the SixString』。ギターゲームがすでに数多くあり、しのぎを削っている音ゲー市場に「本当に6弦あればいいだろ?」と乗り込んでしまう姿勢がたまらない。これもまたギターを弾けばいいんじゃないかと思ってしまうのだが、無粋だろうか。ゲーム画面が一切出ておらず、ブースでも演奏者にしかわからないようになっているのが気になるが……。

■EAも認めたインディーゲーム
Shank
公式サイト
www.shankgame.com/
 EA Partnersがパブリッシング契約を発表したインディーズゲーム『Shank』のブースには多くの人が集まり、ビデオインタビューなども行われていた。基本は横スクロールの2Dアクションなのだが、アメコミ調のグラフィックが魅力的。

■オー人事
 GDCでは、学生や転職を考えているゲーム開発者向けに、就職?転職用のコーナーも併設されている。世界最大のオンラインゲーム『World of Warcraft』や『Diablo III』など多くの注目作を抱えるBlizzardのブースには、人事担当者と話そうと多くの人が駆けつけていた。ZeniMax Mediaでは、ベセスダ?ソフトワークスの『フォールアウト』、『エルダー?スクロールズ』以外に、傘下に収めたid Softwareの『Doom』、『Quake』といった人気フランチャイズ以外に「次の偉大なMMOゲームを作っています」との文字が。Zenimax Online Studiosの存在は以前から公にされていたが、早く新作を見たい!

■つわものどもが夢のあと
 土曜日の午後も3時を過ぎると、徐々に撤収の空気に。それではまた来年! となるところですが、まだまだ会期中にフォローしきれなかった講演や新作情報をお伝えしていくのでお楽しみに。

引用元:セキヘキ(Sekiheki) 情報局