2011年5月21日土曜日

15日相場見通し 米ナスダック100先物堅調でネット?ハイテクに買い?

 14日の米国株式市場では、NYダウは5日ぶりに反落し、ナスダック総合指数は6日ぶりに反落した。米金融機関の間で、ローン返済の行き詰まりを理由に差し押さえた住宅の売却を一時的に停止する動きが広がっている。これで、住宅ローン債権回収の遅れが収益の重荷になるとの思惑が強まり、銀行株が売り込まれた。これが嫌気された。

 一方、週間の新規失業保険申請件数は前週比1万3000件増の46万2000件。市場予想の44万6000件程度より悪化し、FRBによる追加金融緩和の実現性が高まるとの見方を強まったことは、相場の下支え要因になった。

 NY円相場は対ドルで反発した。円の高値は81円09銭で、欧州市場で付けた1995年4月以来の高値である80円88銭までは上昇しなかった。円は対ユーロでは続落した。NY原油先物相場は反落。NY金先物相場は続伸。時間外取引で一時1388.1ドルまで上昇し、中心限月としての過去最高値を連日で更新した。シカゴ日経平均先物(円建て)は9565円大証終値比5円安だった。

 なお、グーグルが取引終了後に発表した10年7?9月期決算が市場予想を上回り、時間外取引で急伸し、アドバンスト?マイクロ?デバイスが発表した四半期決算も1株利益が予想を上回り、時間外取引で上昇に転じている。このため、GLOBEXで米ナスダック100株価指数先物が堅調だ。

 よって、本日の東京株式市場はネット?ハイテク株に買いが入り、堅調な週末相場が予想される。日経平均の想定レンジは9400円?9700円程度。資源高で、商社など資源?エネルギー関連にも物色の矛先が向かう公算が大きい。

 外資系証券10社の寄り付き前の注文状況は、売り1900万株、買い1350万株、差引き550万株の売り越しと観測。2営業日ぶりの売り越し。金額(10社)は、売り219億円、買い174億円だという。

 本日の外資系の特徴は、米国系証券、欧州系証券は売り越しの会社が目立つ。セクター別では、売り:電機?銀行?その他金融?食品?自動車?海運?化学?鉄鋼?陸運など。買い:化学?自動車?不動産?食品?電機?商社?石油?薬品?精密?海運など。(編集担当:佐藤弘)

【関連記事】
明日の注目材料/島忠、クックパッド、東急リバプルなど
緊急市況続報:円高値更新にもかかわらず株高――背景に外資系の買い戻し
銘柄パトロール(3):新電工、津田駒、安川情報、ドリコム、ダイセキなど
銘柄パトロール(2):セ硝子、ドトル日レス、四電工、明光ネット、久光製薬など
銘柄パトロール(1):三井住友、ファーストリテイ、キヤノン、三井物産など


引用元:arad rmt

0 件のコメント:

コメントを投稿